しょ た り
高 啓
明 (1336 〜 1374)
いましょ ちゅう まずして
憂懐ゆうかい すでくつろ げるをおぼ
燈前とうぜん ふう きょう れば
だい 平安へいあん
未讀書中語

憂懐已覺寛

燈前看封篋

題字有平安

旅先での家からの手紙は、手にしただけで、まだ本文を読みもしないうちに、家族のことを心配していたこれまでの気持ちがすでにくつろいでくるのが感じられる。
灯りの下で、その封書の上書きの平安という二字を読み取ると、さらにいっそう寛いでくるのである