ちょうんあん 主人しゅじんへきだい
張 謂
中唐 (742 〜 756)
じん まじわりむす ぶに黄金おうごんもち
黄金おうごんおお からざればまじわふか からず
たと 然諾ぜんたく してしばらあい ゆる すも
つい悠々ゆうゆう たるこう こころ
世人結交須黄金

黄金不多交不深

縱令然諾暫相許

終是悠悠行路心

世間の人々は交わりを結ぶ時に、道義をもってせずに金銭によってしようとする。
だから、金銭がおおくなければその交わりも深くならない。
たとえ友人として交際することを許し親しくつきあったとしても、
ついには遠く隔たって、行きずりの他人と同じく無関心となってしまう。
本当に嘆かわしいことである。