続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
芳 野 に 遊 ぶ
菅 茶山
一目千秋花尽く開き

満前唯見る見皚々

近く人語を聞けども処を知らず

声は香雲団裏より来る


夜 墨 水 を 下 る
服部 南郭
金龍山畔江月浮ぶ

江揺ぎ月湧いて金龍流る

扁舟住まらず天水の如し

両岸の秋風二州を下る