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薪
を背
おうて老叟
山林
を下
る
帰
路
の田園
白雪
深
し
遠
くに聞
こゆ鶴唳
の罔罟
に懸
るを
老叟
直
ちに寄
りて鳴禽
を救
う
家
に還
って尽
く老嫗
に語
らんと欲
せば
刻
同
じくして麗人
宿
を求
めて尋
ぬ
玉 屑
紛々
として止
むを識
無
く
寒波
凛々
として禁
に偲
びず
宿
を借
る恩情
歓
喜
に溢
れ
嫡
子
として縁
を結
んで愛心
を誓
う
時
に娘
は絹
糸
の買
うのを望
まんと欲
すれば
父
は忽
ち街
に下
りて砧
と糸
を索
めんとす
娘
は言
う機
房
は決
して見
る勿
れと
才媛
は日
夜
織
の音
を響
かせる
織
りたる布
は羽
の糸
にて是
並
のに非
ず
翁
嫗
は此
に因
りて黄金
を得
んとす
媼
は看
ることに耐
られず織
りを終
に見
るなり
鶴
は禮
を残
して飛
ぶ彼方
の岑
へと |
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