続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
鉄 枴 峰 に 登 る
梁田 蛻巖
古塁烏啼いて 人を見ず

嶺雲潤水 共に春を傷ましむ

誰か知らん夜半 風前の笛

梅香を吹き落として 戦塵と作さんとは


照 る 月 を
大納言実国
照る月を

  見捨てて出でしことわりは

    雲かくれぬる今こそは知れ

照る月を

  見捨てて出でしことわりは

    雲かくれぬる今こそは知れ