続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集
大 楠 公
徳川 斉昭
豹は死して皮を留む豈偶然ならんや
湊川の遺跡水天に連なる
人生限り有名は尽くる無し
楠氏の精忠万古に伝う
平 忠度
榛葉 竹庭
敵壌駒を駆る 捶打の声
詩嚢一に託す 武人の情
行きくれて
木の下陰を宿とせば
花や今宵の主ならまし
地は萬恨を銜みて 干戈止み
矢箙私かに 麗藻を留めて横たう