続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
す み れ 摘 む
日柳 燕石
すみれ摘む

  里の乙女が くれないの

    裳裾ににおう わがみどりかな

美しき

  妹が手を取る 心地して

    かた山かげに わらびを折らむ


須 磨 寺
宇田 滄溟
南渡の衣冠 一夢の華

克Rの遺恨 浪沙を陶う

憐れむ可し青葉 王孫の笛

残僧留与して 趙家を説かしむ