続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
秋 色 信 濃 路
角光 嘯堂
  みしずかる

    信濃の里に 秋は来て

  雁なきわたる


        夕暮れのそら

秋色一点信濃の空

処々の山川翠彩の観

秋山の晩景高原の秋

浅間の噴煙幽玄を牽く

旅情の錦水筑摩の流れ

天地有情古城を寰る

中央北嶺千秋の雪

万岳連峰一眸の群れ

駅路点々水曲に情あり

山河草原秋月寒し