続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
十 億 の ・ 冑 山 の 歌
暁烏 敏・頼 山陽
十億の

  人に十億の母あらむも

    わが母にまさる母ありなむや


冑山昨我を送り

 冑山今吾を迎う

黙して数うれば山陽十たび往辺

 山翠は依然たり我は白髭

故郷に親あり更に衰老

 明年又應に比道を下るべし