続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
述 懐
蒲生 君平
丈夫生れて四方の志有り

千里剣書何れの処にか尋ねん

身は転蓬に任せて遠近無く

思いは流水に随って幾たびか浮沈す

笑って樽酒を看て狂先ず発し

泣いて離騒を読んで酔後に吟ず

唯太平の恩沢渥きに頼って

自ら章句を将って青衿に托す