続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
囚 中 の 作
高杉 晋作
君見ずや死して忠鬼と為る菅相公

霊魂尚を在り天拝の峰

又見ずや石を懐き流れに投ずる楚の屈平

今に至るも人は悲しむ泪羅江

古より讒間忠節を害し

忠臣君を思うて躬を懐わず

我も亦貶謫幽囚の士

二公を憶い起こして涙胸を沾す

恨むを休めよ空しく讒間の為に死するを

自ずから後世議論の公なる有り