続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
楠河州の墳に謁して作あり
頼 山陽
摂山は逶イとして海水は碧なり

吾来たって馬を下りる兵庫の駅

想い見る児に訣れ弟を呼び来たって此に戦う

刀は折れ矢は尽きて臣が事畢る

北に向かって再拝すれば天日陰る

七たび人間に生まれて国賊を滅ぼさん

碧血痕は化す五百歳

茫々たる春蕪大麦を長ず