続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
桂林荘雑詠諸生に示す
廣瀬 淡窓
遥かに思う白髪門に倚るの情

宦学三年業未だ成らず

一夜秋風老樹を揺がし

孤窓枕を欹てて客心驚く
 


月夜禁垣の外を歩む
柴野 栗山
上苑の西風桂香を送る

承明門外月霜の如 し

何人か今夜清涼殿

一曲の霓裳御觴を奉ず