続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 


佳 賓 好 主
佐藤 一斎
月は梅花を訪うて好主と無し

梅は月影を邀えて佳賓と作す

佳賓好主両つながら双絶

管領す黄昏一刻の春
春 日 山 懐 古
大槻 磐渓
春日山頭晩霞鎖す

カリュウ嘶き罷んで鳴鴉有り

憐れむ君が独り能州の月を賦して

平安場外の花を詠ぜざりしを