続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 


漢 江
杜 牧
溶溶漾漾として白鴎飛び

緑浄く春深くして好く衣を染む

南去北來人自ずから老い

夕陽長く途る釣船の歸るを
花 朝 澱 江 を 下 る
藤井 竹外
桃花水暖かにして軽舟を送る

背指す孤鴻没せんと欲するの頭

雪は白し比良山の一角

春風猶未だ江州に到らず