続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集
関 東 大 震 災
池田 聴風
憶う昔大正十二年
九月の帝都秋天に満つ
突如の異変四辺に及び
震動は休ず塵煙あがる
猛火炎炎として市廛を襲う
日は落ち頽屋陌上に連なる
死者は累々として正に凄然たり
児は存し母を呼ぶ今に至りて憐れむ
凱 旋
乃木 希典
王師百万驕虜を征す
野戦攻城屍山を作す
愧ず我何の顔あって父老に看えん
凱歌今日幾人か還る