続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
神 崎 與 五 郎
松口 月城
怯と呼び痴と呼ぶは人の呼ぶに任す

満身の忠節誰か吾を知る

大望前に在り恥忍ぶべし

慇懃文を草して馬夫に謝す


風 さ そ う
浅野 内匠頭
風さそう

  花よりもなお 我はまた

    春の名残をいかにとやせん

風さそう

  花よりもなお 我はまた

    春の名残をいかにとやせん
冑 山 の 歌
頼 山陽
冑山昨日我を送り

冑山今我を迎う

黙して数うれば山陽十たび往返

山翠は依然たれども我は白鬚

故郷に親在り更に衰老

明年当に復此の道を下るべし