続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 



か く す れ ば
吉田 松陰
かくすれば

  かくなるものとしりながら

    やむにやまれぬ大和魂

かくすれば

  かくなるものとしりながら

    やむにやまれぬ大和魂

函 嶺 を 過 ぐ
頼 鴨崖
当年の意気雲を凌がんと欲す

快馬東に馳せて山を見ず

今日危途春雨冷やかに

檻車夢を揺るがして函嶺を渡る
 
帰 え ら じ と
吉田 松陰
帰えらじと

  思ひさだめし旅なれば

    ひとしを濡るる涙松かな

帰えらじと

  思ひさだめし旅なれば

    ひとしを濡るる涙松かな