続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
逸 題
山内 容堂
風は妖雲を捲いて日斜ならんと欲す

多難意に関して家を思わず

誰か知らん此の裏余裕有るを

馬を 郊原に立てて 菜花を看る
 


生 田 に 宿 す
菅 茶山
千歳の恩讐両ながら存せず

風雲長えに為に忠魂を弔う

客窓一夜松籟を聴く

月は暗し楠公墓畔の村