続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 
母 の 風 雪
風雪に 命を削り
守り通した 我が子の明日
ああ若き日の
母の愛の 深さよ
  遠き都に 一人来て
  今は詫びたい 親不孝の日々を

親思う
   こころにまさる 親ごころ
    今日のおとずれ 何ときくらん

身はたとい
   武蔵の野辺に 朽ちぬとも
    とどめおかまし 大和魂

年老いて 小さくなれど
母の真情は どこまで高し
ああ文字の 便りよ
  遠き都に ひとり来て
  夢はいつ又 暮らせる春を