続 吟 剣 詩 舞 漢 詩 集


 

淡 路 島 を 過 ぐ
栗原 晨鵬
松声沚に続き鳥波に浮かぶ

尽きざる白帆舟子の歌

鳴門の荒涛渦巻いて渺かに

涼風流泊して心和やかなり
敦 盛 塚 を 弔 う
僧 碧湛
行年十七英雄少なし

埋めて海浜松竹の中にあり

追憶す紅顔玉笛を横たえしを

余韻恨みを惹く暮江の風