砂
川
に飲
みて賦
す、山
陽
先
生
に呈
す (一)
江
馬
細
香
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萵 苣
三
年
毎
に情
を菅
す
重
ねて萵
苣
を看
て意
初
めて平
らぐ
風
に随
いて席
に上
る黄
飛
葉
復
新
愁
を引
きて別
後
に生
ぜん |
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萵苣三年毎菅情
重看萵苣意初平
随風上席黄飛葉
復引新愁別後生 |
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文政七年 (1824) 九月十五日の作。三十八歳。
三年前のこの砂川でご一緒にかわちさを眺めましたことが、いつも頭から離れませんでした。またそのかわちさを見ることができて、やっと心が落ち着きをとり戻しました。
風のまにまに私たちの座まで飛んできた黄色い落ち葉。きっとこれがまた次のもの思いの種となって、お別れした後に高じることでしょう
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○菅情==心を支配する。
○意初平==心がやっとおさまり静まる。
○席==座席。すわる場所。また、その敷物。
○黄飛葉==秋、黄色になって飛び散る木の葉。
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