竹
藤
森
大
雅
(天
山
) |
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幽徑
千
竿
の竹
相
依
る積
雪
の時
低
頭
君
笑
う莫
かれ
高
節
は會
て移
さず |
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語 釈 |
○幽徑==奥深い小道。
○千竿==千本。
○依==よりそう。
○高節==高い節操。
○不會移== 「その節操をこれまで変えたことがない」 の意。
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題 意 |
竹の勁節あるを喜んだもので、大節に当って奪うべからざる大丈夫の気概を寓した。 |
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通 釈 |
奥深い小路に植えた千本の竹、雪の積もった時は互いに寄り添うて、じっとその重みに堪えている。
頭を垂れているといって笑ってはいけない、高い節操はまだ変えたことはないのだから。 |
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余 説 |
幽径の竹を隠栖の士に、積雪の時をその艱難の際に、高節不移を大丈夫の心事にたとえ、暗に自ら比したのである。慨世の志士である天山の面目が躍如としている。
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