懐 いを雪
江 参
政 に寄 す、六
言 |
魚
躍 り鳶
飛 ぶこと活
溌 なり
光 風
霽 月
常 に惺
し 栄
枯 毀 誉
渾 べて擲
ち 後
楽 先
憂 未
だ停 まず |
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寄懐雪江参政六言
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魚躍鳶飛活溌
光風霽月常惺 栄枯毀誉渾擲 後楽先憂未停 | |
安政五年
(1858) 頃の作か。二十五歳。 雪江参政は、福井藩の重臣である中根雪江。松平春嶽の謀臣として幕末の福井藩を代表して活躍した。橋本左内が春嶽側近として登用されたのも中根雪江の知遇を得たことを一因とする。
明治十年 (1877) 没、七十一歳。 六言の古詩は漢代あたりから見られるが、唐代に到って六言律詩や六言絶句も時に作られるようになった。
六言律詩や六言絶句は、五言や七言と違って、どこまでも一種遊戯の体と考えられている。 | |