真 下
士 行
の韵 に次 し、 其 の寄
せ見 るるに答
う |
身 は他
郷 に在 りて独
り春 に遇 う 天
長 海
久 風
塵 を異
にす 五
更 夢
破 る声
声 の雁
空 しく残
燈 に対
して故 人
を憶 う |
| |
次真下士行韵、答其見寄
| 身在他郷独遇春
天長海久異風塵 五更夢破声声雁 空対残燈憶故人 | |
嘉永三、四年 (1850、1851)
頃の作。 十七、八歳。 適塾に学んでいた時期の詩。 真下士行から詩を贈られ、その詩と同じ韻字を用いて応えた、いわゆる 「次韻詩」 。
韵は、韻に同じ。 真下士行は福井藩の医師で、もと橋本家の門弟として医術を学んだ。 | |