某 生
の 故 郷
に 帰 る を 送
る |
相 い送
る 琶 湖 五
月 の初
め 祖
筵 別
れを語 げて 別
愁 餘
る 生
憎 に 水
面 糸 糸
の柳
君 を繋
ぐ解 わずして 解 く吾
を繋 ぐ |
| |
送
某 生 帰 故 郷 |
相送琶湖五月初
祖筵語別別愁餘 生憎水面糸糸柳 不解繋君解繋吾 | |
嘉永三、四年
(1850、1851) 頃の作。 十七、八歳。 知人を送別する詩である。 左内 (号は景岳)
は嘉永二年 (1849) 冬、福井から大坂 (現大阪市) へ出て、緒方洪庵の適々塾
(適塾と通称する) に学んでいた。 | |