瓢
や瓢(/rp> や吾(/rp>
汝(/rp> を愛(/rp>
す 汝(/rp>
嘗(/rp> て熟(/rp>
知(/rp> す顔(/rp>
子(/rp> の賢(/rp>
陋(/rp> 巷(/rp>
追(/rp> 随(/rp>
して楽(/rp> しみを改(/rp>
めず 盍(/rp>
ぞ美(/rp> 禄(/rp>
を将(/rp> て天(/rp>
年(/rp> を延(/rp>
ばさざる 夭(/rp>
寿(/rp> 命(/rp>
有(/rp> り汝(/rp>
の力(/rp> に非(/rp>
ず 声(/rp> 名(/rp>
長(/rp> えに驥(/rp>
尾(/rp> に附(/rp>
して伝(/rp> う |
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瓢箪よ、瓢箪よ。私はお前が気に入っている。お前はかって顔回の立派さをよく知っていたはずだ。顔回の住むうらぶれた巷にも随いてまわって、顔回とともにその楽しみを改めようとはしなかった。どうしてお前は酒でも盛って、顔回の天寿を延ばしてやらなかったのか。
人の寿命は天の定めであろうから、お前の力の及ぶところではなかったわけか。とにかく、顔回とともにあったおかげで、お前の名誉も顔回の驥尾に附して末長く伝わる事になった。
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顔子賢==顔子は、孔子の高弟顔回。
『論語』 の雍也篇に、 |
「賢なる哉、回や。一箪食、一瓢の飲、陋巷に在り。人は其の憂いに堪えざるに、回や其の楽しみを改めず。賢なる哉、回や」 |
| との孔子の言葉がある。
「一箪食、一瓢の飲」 は竹で造った弁当箱の食べ物と、瓢箪を割った椀の飲み物で、顔回の貧しい生活ぶりをいう。ここに瓢箪が登場していることに発想して、本詩第一篇が歌われる。
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